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2011-12-28

最近のお話 ” 秘湯ベスト5”#4

旅行会社のホームページでは、海の幸、山の幸、味、ボリューム大満足と書かれ、食べきれないほどのグルメ写真が並ぶ。それに最近は露天風呂付きお部屋がやたら目につくし見ている側をこれでもかと誘惑してくる。
私が選ぶ温泉宿の基準は、料理は気の利いた構成にほどほどの量とその地のオリジナルがあれば上等だと思っている。露天風呂付きお部屋などは論外として、過多なおもてなしも必要としない、素朴な気遣いで充分だ。そして交通の便と立地が悪いのが秘湯というもの。

■鉛温泉 “藤三旅館” (岩手県花巻市鉛字中平75-1)

ここは加熱、循環とか差し水が一切ない源泉かけ流しの温泉。限りある地下資源をそれぞれの個性を生かした温泉が各地にあるが、源泉掛け流しに超したことはない。

小判形の風呂は、日本で一番深い自噴岩風呂と云われる「白猿の湯」。深さが1.3mぐらいあり、大人の首が出る程度だから立っているしかなくてゆったりリラックスというわけにはいかない。高めの湯だから出たり入ったり繰り返すのがいい。

■”酸か湯温泉” (青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地)

 温泉街を形成していない一軒だけの大きな温泉宿で、湯治場の雰囲気が色濃い孤高の温泉。

撮影禁止の為お借りした。酸ヶ湯温泉名物「ヒバ千人風呂」は混浴。湯船の底から43度ぐらいの湯が湧いているが酸ヶ湯の名前の由来の通り酸性度が高く少し体がビリビリする。久しぶりに、昨年訪れたが「千人風呂」内に男女の仕切りが作られていたのが少し残念だった。写真はずいぶん以前のものがそのままホームページに使われているようだが、国内最大規模の威容を誇る木造建築と豊富な温泉の湧出量、泉質は素晴らしい。

■”鐘釣温泉”    (黒部市宇奈月町鐘釣温泉)

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