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時を語る

● 1977 春
三宮センタープラザの南北生田筋に「木馬」オープン。
当時このあたりは、サンプラザに続きセンタープラザ建設の最中。店の表通りは、工事関係のバラック小屋が軒を連ね、いつも砂埃のストリートだった。店内は古木、漆喰と煉瓦造りの落ち着いた雰囲気で、藤原寛氏の設計である。当時、三宮〜元町には多くのジャズ喫茶があった。

● 1978年〜
ライブを開催する。
Ray Bryant(レイ・ブライアント)を始め、Elvin Jones(エルヴィン・ジョーンズ)5、Cedar Walton(シダー・ウォルトン)3、John Scofield(ジョン・スコフィールド)、Kenneth Kirkland(ケニー・カークランド)など、国内外のジャズメン達が演奏に立ち寄り、すばらしい記憶を残していってくれた。


「憂楽帖」という落書きノートを店に置いた。
これは震災までの焼く15年間に訪れた人々が、それぞれの憂楽の想いを綴ったノートだ。

● 1995年
阪神淡路大震災により被災し、トアウエストの一角に移転。

震災後は小洒落たカフェも増えたが、落ち着いた路地裏といったストリートだった。
オーセンティックに経てきた「木馬」時代から、よりくつろげる空間へと店名を「MOKUBA’S Tavern」とする。Tavernは、英国風の呼び方。お茶するも、食するも、酒を飲むも、ほどほどにパブリックなスタイルで過ごすという意味合いである。移転後の店はスタッフがデザインと内装を手掛け、完成までに約半年かかった。独特な個性を持ち、ワイルドレンジにひろがる雰囲気の中に、JBL4530BKとか、Macintoshのアンプなどがよく溶け込んでいた。

ジャズ関係に限らず、こだわり神戸の美術家、ダンサー、ジャーナリストたちも出入りする。
シネマに関してひとつ。震災後毎年開催されていた神戸100年映画祭の際にアフターで、映画関係者たちのサロンの場として集う場でもあった。Abbas Kiarostami(アッバス・キアロスタミ)、Agnès Varda(アニエス・ヴァルダ)、Daniel Schmid(ダニエル・シュミット)、李安(アン・リー)、楊德昌(エドワード・ヤン)、そして山田洋次・・・、店内の壁には映画祭のために来日した監督たちのサインが残された。

またこの頃、板橋文夫3、坂田明3、そして谷川俊太郎(朗読)&谷川賢作など、様々なジャンルのライブを開催。

● 2005年
28年間、ビルの地階でのみ店舗を構えてきたが、震災から10年という節目を機に、2005年3月、ここトアロードに移転。