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2012-06-16

MOKUBA’S ANTIQUE (3) ”Thomas Alva Edison ”

27年前、友人のN氏に最古の蓄音機が欲しいと依頼した。二ヶ月後に船便で2台のエジソンフォノグラフが届いた。
1台でよかったのに2台も届いた。梱包を開けたら2台とも気に入ってしまう、どうしたものかとずいぶん迷った。当時の為替レートが1ドル230円ぐらい、ざっと円高の今からすると3倍の金額が必要だったことだ。
現代のようなネット社会の取引ならこんなことはあり得ないのだが、とにかくいい加減で緩い当時を思い出す。

1904年製の蓄音機。古時計のようにぜんまい仕掛けで筒型のレコードが回転する、音溝に添って針つきラッパが移動しながら音を再生する、そして僅か2、3分で終わる。シャーという雑音の中に音が紛れてる感じでとても聴けたものではないがそれでも音に芯が通っていた。
この構造が初めて作られたのが1877年、その年の冬に記録された人類の最初の音というか音楽は、エジソン本人が歌った「メリーさんの羊」。
1910年頃から現代の標準である円盤方式がスタートした。
(エジソンの言葉)
「1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄である。」 1%・・・

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