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2012-02-16

最近の話 ”それぞれの役割”


「えっさほいさっさ」の収録も数日後の井戸知事が最後になる。
延べ910人の参加をいただいた東北応援歌声メッセージのDVDも三月中頃には発売出来そうだが、こういった企画がらみで動き回ってしているとあれもこれもと気付かされ、それに自分の落ち度がいっぱいあって、この歳になって情けないと思う昨今ではあるが。

すでに配布されたCDチラシには、佐渡さんから心のこもった支援メッセージを届けていただいた。

僕も含め、世界中から集まった「えっさほいさっさ」の掛け声にのって、東北のみなさんが一歩でも、美しいふるさと再生に向かってくださればと、ただただ心から願うばかりです。心の支援こそが、東北の皆さんの足元を照らす小田原提灯になることでしょう。
阪神・淡路大震災を経験した深川和美ちゃんからの提案で始まったこのプロジェクトはきっと東北に大きな力となり、いつの日にかはハマナスの花となって、東北の地を美しく飾ることでしょう。
ふるさと再生を目指す皆さん、この小田原提灯があるから、進む道は真っ暗闇ではない、 そして世界中の仲間も「え~っさ、え~っさ、えっさほいさっさ」と皆さんの背中を押しています!         指揮者 佐渡 裕

これから刷られるDVDチラシの支援メッセージにはジャズ奏者の坂田さんにもお願いした。それが昨夜届いた。

人が困ったときにはみんなできることをすれば良い。
できない人はできないということを言えばよい、そのことで充分心を痛めています。
生きている人間にはみんな役割がある。
この歌を歌うこともできるし、CDを買うこともできる。
それをみんなで聴いて歌えます。
生きている人間が元気に生きるにはみんなで支えあうことがなければできません。
みんなが同じことをしなくても良いのです。
できること以外には何もできない。
できないことも含めて、それぞれの役割だろうと思います。  坂田明

自分自身ができることは明解なこと、みんなでできることはすべてが明解ではない。
自分はできなくてもみんなとならする、する選択をする。
できないことをなかなかできないと言えないのも、みんな。
要は今のわたしにとって、自分に出来ることをするだけでいい。善意を要請しすぎてもいけないということだ。

去年から今年、これから先にかけて、流れの読めない社会が続きそうだし、選択肢も揺らぎ続けるだろう。
支援という名のもとにハマナスの花を沿岸部といっても何年かかるかも知れない。住まわる環境の元に咲いてが願いなのだが、地盤沈下、土壌塩害、たった一本残った松の木さえも根が危ぶまれていることを思うと、並大抵のことではない。海水汚染もどのくらいなのか、チェルノブイリの事故では約5年後から子どもの甲状腺ガンが急増したという。
さまざまな不安を抱かえながらも暮らす東北の人たちに、「えっさほいさっさ」プロジェクトがあえて出来ることは、910人の掛け声を届けることであり、佐渡さんも言われている「世界中の仲間も『え~っさ、え~っさ、えっさほいさっさ』と皆さんの背中を押しています!」だった。

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